昔の手紙の封のしかた:きりふうすみびき。

27 8月

己の原稿用に再現してみました。
戦国時代(というか昔全般)によくある手紙の封のしかた。

1)てきとうなてがみをかくよ!

2)かききれなくなったら裏にかくよ!

 実際書いてみて思ったんですが、墨が乾くの待たないといけなかったんですかねえ。
 それとも紙質によるとか、なにかに吸わせるとか、
 乾いてないとこはずらしてとか、なのかな。

3)かきおわるよ!

4)表のはじっこを半分ぐらい切るよ!小刀でね!

カッター板なんてなかっただろうから
デスクの表面ってがったがたになってたりするの…か…?
というか、現代の一般家庭だってそうそうカッター板はすっとでてこない。

5)折るよね!

わりと細めに。
古文書をよくみるとこの折り目がみえたりします。

6)ひらひらを残して持つよ!

7)まくよ!

大人の男の人の手で、これやるのはけっこうこれ細かい作業なんじゃないか…!

8)まけたよ!

ひもは上にはねあがってても、下にいれても、ぐしゃぐしゃでも、どうでもいいらしい。

9)墨引きと宛名をかくよね!

この、縦一本を「すみびき」といいます。
「あ、まだ墨引きしてねえ」とかいうのかなあ。


10)おてがみついて開いた状態。

ひらひらが冒頭に。
ひらひらは「切りひも」っていうらしいんですが、
ほかにも現場でいろいろ言い方あったとおもう。


11)裏側。

ひものせいで縦一線と名前が欠けてます。
ひものせいだって知らないと、私みたいな無知は
墨引きの「ー  ー」をなにかの単語なんだろうと昨日まで信じてたりします。


12)実際の例

うちの先生が私のあまりにわからなさぶりをみかねて、
丁寧に説明してくれました…。ありがたい…。
でも、この切封墨引の知識がないと なにかの字にみえますよね…!


13)たたむとこんなかんじで。

「当時はこんな字がかいてあったはず」と先生が書いてくれました。
すごいなー…なにがかいてあるかさっぱりわからぬ。

なんでこんな日記かいてるかというと
自分の漫画かくときに、
だてさなってどうやって手紙(書状)の やりとりしてたの!と
google様にきいたんですが沈黙され、
大河ドラマでは、身分の高い人宛や書状の内容で、
きれいな箱入りだったり矢文だったり、
紙につつまれて入ってたり、ひねり封というのだったり
けっこうなぞだわーと思っていたのです。

幸村も政宗も一応同い年で、身分は違うけど
ささっと普通にやりとりするときって
どんなかんじなんだろなーと思ってたのですが
この切封墨引スタイルがごくごく一般的だったそうで
このまま人に渡したり、 これを紙につつんで渡したりしてたそうです。

切り紐は開封時にひきちぎられたり
「政宗の書状!」とかいってコレクターが
掛け軸にするときはとっちゃうので、
あんまりのこってないんだそうですが、
古文書の写真本とかには
わりと残っているそうで
なんかの(島津さんだったか…)本でみせてもらいました。

にしても、刀もつのが仕事の武将おっさんらが
一生懸命 紙を細く切ってまいてるのとかすごいおもしろいわあ…。
紙貴重だものね!
政宗とか器用そうだから片手でまけそう…!
幸村はまいてる途中でぶちきって、
さらに貴重な紙の冒頭を泣く泣く
きらなきゃいけなくなりそうな…。

書状って活字になって本になって売ってたりするんですが
活字になっちゃうとこういう形態が
いまいちわからないので
わかってうれしかったです。

あ、幸村→政宗の書状の内容、もちろん適当ですが
ようは食材買って飯つくりにこいってことですよね…!
政宗どの、今すぐいってやって…!