一乗谷(いちじょうだに)。

3 12月

一乗谷(http://www.1jodani.com/)は福井県にある、
地方武家屋敷を町ごと復元しただけのなんにもないのどかなところです。
時代的には幸村が小学生のとき。
なんて私むきのリアル背景資料集!

背景描こうとおもったとき、「時代劇」で資料を集めると
江戸時代のものがほとんどなのです。
江戸時代ってすごくおおざっぱにいうと屋根が瓦で、白い壁。
幸村が見てたものとはだいぶ違うんだろうなあと思ったので、
時代やお金持ちかどうかとかに注目して
屏風や絵巻資料を集めるようにしたら
幸村の時代は、屋根は瓦、もさもさ、木、とかが
お金持ち度合いでミックスされていて、壁はだいたい黄色なんでした。

で、「戦国時代」「塀」とかで画像検索していると、
黄色い壁のあきらかになにかの復元アトラクションの画像が多数ひっかかってきて
これはなんぞ…とおもっていたら「一乗谷」という
観光地にしては人がいなさすぎる場所だったんでした。
一乗谷のいいところはちっちゃい模型じゃなくて
等身大で触ってもいいし入れるというのもいい…!
絶対いく!と春にいこうとしたら、雷でいけず…。
10月にのびました。

初福井県だったんですが、東京からいくと
新幹線がとまらないので日帰りはちょっと難しいのです。
だったら京都で何泊かふらふらしようかなーと考えて
京都に前泊。同じくだてさな好きのanさんと
途中で待ち合わせて交代で運転して、
京都にまた帰るという日帰りしてきました。


こんなかんじで、町ごと復元。
そして人がいなさすぎる。撮影し放題です。とてもよい!
道はコンクリートになってるんですが当時はただの歩き締めた土ですよね…。
雨の日とか幸村、大変…!


なかにはいれます。

この写真で注目すべきは、右はじのおっさんの包丁さばきです。
絵巻や屏風で見る限り、包丁仕事は男性の仕事なような気がします。
男子厨房にはいりまくり時代。
しかも必ず座ってやる作業なんだと思います。立ってる人みたことない。
魚を左手の長い箸で抑えながら、右手の包丁でさばくのです。
この箸を「まなばし」っていうんですが、
そこから「まないた」ってきてるのかなあと思う…。
幸村はこういうことできなさそうだけど、政宗はやってるだろうなあ…!

あと、一乗谷に復元されているすべての家に
こういうまねきんずがいるわけではないです。
逆にまねきんずがいる家は見るだけで入ってぺたぺたできない…。


当時の窓はこれ…!

網戸とかガラスとかがないので、
この時代の窓はつっかえ棒タイプなのです。
絵巻にも普通にでてくるし、お城の窓もこのタイプが多いです。
厳密に描く気はあんまりないんですが、窓の大きさは、柱の幅できまっちゃいます。


部屋のなかをぬけて庭にでると、隣近所と庭ってつながってるんでした。
この鎧洗濯みたいな風景は、一乗谷がやってる鎧体験だと思います。
でも、私の撮影目的は、当時もきっと晴れた日にはこんなかんじで
洗濯ものほしてたんだろうなーというところ!


お隣とかきね越しに会話ができるよ!
各家に井戸があるのがすごい…。なにその水道設備…!
奥の左側にぽつんと立ってるのは庭にあるトイレ。

ここらへんに並んでる家は商店街の職人さんの家なので
ものすごく気さくなかんじがします。
幸村も政宗も武家の子なので、店舗の内部を通り抜けて庭を見るとか
体験できなかったと思うんですが
政宗はお殿様クラスだけど、あのひと、行動が尋常じゃないし
幸村は次男坊で貧乏大名で自由なので猫みたいに勝手に
あがりこませてごはんとかもらってるような気がする。


ひとつ覚えて「そうなんだ!」だったこと。

スタッフの人に教えてもらったのです。
anさんと、政宗は2本のほうで、幸村は1本だねと勝手に決めつけました…。
私がこれから描くときも、門の柱の数にはきをつける…!


政宗と幸村は京都で家がお向かいだったので
(注:可能性がないわけじゃないけどあくまで推定)
政宗が自宅の門(4本門)からでてきたら
幸村の(2本門)がちょうどあいて、顔あわせるとか
こんなかんじだよね!!とanさんと盛り上がる。
どうしよう、すごい楽しい…。


一乗谷の全体像の模型です。
一乗谷は、全部が復元されているわけではなくて、
このなかの一部が実際に建物としてたっています。
なので、家がみっしりあるところと、なんにもない駐車場みたいなところもあります。

この模型と実際に歩いた一乗谷を脳内で組み合わせると
もう完全に背景ができあがる…。模型大事…!


身分上の4本門と身分下の2本門の屋敷は、おむかいになっています。

政宗と幸村の家が京都で隣同士という線は消えてるんですが
本当は隣同士がよかったな…。隣同士だと壁一枚でつながっているのです。
お向かいだと道がじゃま…!(じゃまって…)
お隣なら、お互いの声も「洗濯物とんでっちゃった!」も
「今夜はカレーよー」もプライバシーゼロなのです。
まあ、伊達家と真田家じゃ隣同士になれないぐらいには、格が違うのはたしかだ…。
でも、どうにかして隣にしたい…。
いろいろ目をつぶって、お話のなかで隣同士にするかもしれません。

それに伏見や名護屋で隣同士路線もないわけじゃないので
まだあきらめない…!


一乗谷の見学料(500円…?400円だっけ…)に
100円追加すると博物館もみれます。
この博物館もすばらしく人がいない…!

上記で模型がわさっとあるエリアは実はすべて家臣の家や
職人の住むエリアなのです。
実は、一乗谷はそのエリアから川を隔てると朝倉さんという
超ご主人の屋敷があるんでした。

この朝倉さんちは復元はされてないので模型でみるしかないんですが
家臣と主人の規模の違いってすごいなーと思うのです。
さっきの家臣+職人エリアを全部足した広さが
朝倉さんち一軒分、みたいな。

幸村も政宗も大名の子なので、
さっきさんざん、屋敷がお隣かお向かいだったら!と
きゃっきゃいってきたんですが
故郷に帰ればどちらもこういうかんじの家だったんだろうなあと思います。
京都にきちゃうと、トップが豊臣さんなんで、みんな指定された住宅地に
すまないといけないから、こういう大きな家でしか暮らしたことないお殿様たちにとって
塀超えたら、どっかの殿様が住んでるっていう状況は異文化だっただろうなあと思う。


この門は朝倉さん(超主人の人の家)の家のための門なんですが
屋敷は復元されていないので、門だけ残ってます。
残ってる…というのは、これだけ復元していなくて、当時からあるという。
このもさもさ素材の屋根の門、いままでの家臣クラスとも違うし、
なんかお金持ちの家なのかなーというのが、素材みるとわかりませんか…。
まわりに川あるし…!

このΩ(オメガ)みたいな門、「唐門(からもん)」っていうんだそうですが
当時は中国ものっていけてる!時代だったので、
(京都にいく意味の「上洛」の「洛」が
 中国のどっかの中心部の意味だとか(洛陽でしたっけ?)
 小早川さんの「金吾」っていう別名とか)
多分こういうのがよかったんだろうなあと思います。
私にはアンバランスな門にしかみえないんですが…。
京都時代の聚楽第(幸村や政宗が秀吉に会うためにいってたところ。秀吉さんの自宅兼職場)は
これをもっと大きくしたような門です。
幸村や政宗の京都の自宅にこれはつけてない。
そんなかんじの描くところを選ぶ派手な門なのです。


この川を隔てて、ご主人エリアと、家臣+職人エリアに
分かれてるってわかってもらえるかしら…。

というわけで、遊び疲れて
(電気というものがないので、撮影してて暗くなるともう終わりだときづく…)
京都に帰ってきました。

人のいない観光地好きで、江戸時代じゃない建物資料集が
ほしい人にはぴったりなとこですが車必須…!
よかったらいってみてください。車必須だけど…。

anさん、一緒にいってくれてありがとー。
またどっかいこうね。

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で、話かわって、ここから仕事漫画のおしらせと資料ネタご提供のお願い。

幸村の漫画を1月から一迅社さんの「WARD」という雑誌に
描かせていただくことになりました。
二ヶ月に一回の発売雑誌で、普通の本屋さんでは売ってない雑誌だそうです。

(2012/12/04追記:これ読んだ担当さんからメールがきてました。
 大きい本屋さんなら売ってるそうです。
 大きい本屋か小さい本屋かの指標になるそんな雑誌、WARD(笑))

私も本屋に年に1〜2回しかいかないので、雑誌事情がさっぱりですが
ご興味のあるかたはamazonで…!

内容は、だてさなで真田家で、基本は1591年の京都で聚楽第です。
幸村と政宗がちょうど出会った年ですよね。(私以外どうでもいい年号ですね…!)
うちの同人本の、事実9割とみせかけて捏造9割なノリに
だまされても大丈夫という方には読んでいただける…のかなあ?と思います。

おもしろい話ですとか断言できなくてすみません。
私、自分の漫画を自分以外の人がおもしろいと思えるわけがないと
なぜか昔から思っているのでなんともいえない(笑)
ただ、調べるだけ調べたあとに、まるで見てきたような嘘をつくのがとても好きなのです。
なのでもっと私にいろいろな知識を教えて下さい〜。

で、史料でも噂でもいいのですが
だてさなのネタとか(もちろんどっちか一人でも)
これって事実なのか調べてこい!でもいいです(笑)そういうの好き。
こんな展覧会(の図録)ありますよとか
安土桃山もので高田さんは読んでおいたほうがいいんじゃないの…?と
思われた本とか文献一覧とかサイトとかがありましたら
メール(balicpapan@gmail.com)か
ついったー(twitter ID:balicpapan)で教えていただけると嬉しいです。

御参考までにうちにある本ズ。適当な自分用リストです+必要なとこしか読んでません。
幸村話の文献一覧

  ・本を買うとリストの下のほうに追加されます。
  ・絶版本でもすごい高い本でも、いつかご縁があるかもしれないので教えて下さい。
  ・漫画は二次資料すぎるかなーと思ってるので教えていただくのはまたの機会に…!
  ・食べ物の話とかすごく知りたいです。

一番興味あるもので描いてもらえれば…と、
担当さんからお話いただいたのが2年前?とかなんですが
そのときに正直に「真田幸村」といったあとに
私、なにもこのこについてしらんわーときづいたんでした。

でも、幸村好きな人って、そういう人が多いんじゃないのかなとも思ったのです。
名前と、武士ってことと、大坂の陣でなんかやらかしたた…ぐらいしか知らないって(笑)
げいったんと一緒ですよね。「ビルゲイツ、うぃんどうず,お金持ち、以上」みたいな。
なので、うちの同人の感じがお好きなかたには楽しんでいただけるかもしれない…。
あいかわらずの手書き文字ぎっしり原稿なので、
担当さんからはちっちゃくなりすぎないように何度もいわれてます。
というわけで、なにか本など教えていただけると嬉しいです。

あと、すっかり忘れてたんですが
太宰と外史の4コマ漫画を描かせてもらってました。
もうどこにも売ってないとおもうんですが、すみません…入稿したのが
夏前だったので発売時期とか忘れてました。

竹書房さんの『まんがライフmomo』という雑誌に3話分(3話完結)入稿したのです。
発売日が8月末、9月末、10月末だったかなあ。一月ごとにずれてるかもしれません。
こういう、もう発売が終わっちゃったものってどこで見たらいいんでしょうね。

あと、あくびカレッジも先月だったかいつだったか
10何話目を送信したんですが、発売日?pixivで見れる日?というのを
私がまったく覚えていないのです、すみません。
この漫画がのってた雑誌はなくなって、pixivで無料で見れるらしいです。
pixivってだてさな狩りの前日ぐらいしかアクセスしないのでさっぱりわからない…。