本名でよびとめられたとき。

23 9月

自分が高校の制服きてたころってどのくらい覚えてますか。
私は上書き機能病がひどすぎてすっかり忘れてるんですけども。

高校を卒業した直後、私はクラスのある友達(同人誌貸し借りするような仲)に
何度か手紙を送っていました。返事はきませんでした。
お互い大学も別、引っ越して住所も別、ネットもない時代だったので、そのまま忘れてしまいました。
10代、20代の人には、この感覚伝わらないと思うんですが、
歳をとると日々の雑事のほうが多くて、こういうのって忘れるものなのです。
そして昨日の戦国オンリーイベントまで、
「高校にそんな友達がいた」ことすら忘れていました(笑)ちょっとひどい。

昨日、カタログなしで会場にいったので
だてさな以外のスペースに迷いこんでしまい、ふらふらしていたら
「○○(本名の苗字)さん?」と話しかけられました。
見覚えない同い年ぐらいの背の高い女性でした。

本職の職場関係者にばれたかと、とっさによぎったのですが
相手は私が「?」な顔をしているので、
さらにヒントをくれました。「△△です。××(学校名)の!」
学校名はたしかに私が卒業した神奈川県の学校だったのですが、
名前いわれても思い出せず、妙な敬語で応対しているうちに、
記憶がほぐれてきて、やっと相手がなんとなく誰だかわかりました。

世界史でいつも1番だった△ちゃんなのです。私が常に2番だったので、それで覚えてる。
そして、うちに一度遊びにきたとき、うちの部屋の階段は当時じゅうたんがしいてあったので、スリッパですべってしまってころんでしまって、それが申し訳なくてそこだけすごい覚えてる…。
……なんてことを、こういうときってお互いに記憶の糸をぐいぐいひきこんでしゃべるものなんですが、私が咄嗟にこの二つを思い出したというのは、△ちゃんに関して新聞をかいたとしたら、トップ一面事項がこれってことなんですね。

で、△ちゃんがまず私にいったこと、というのは
△ちゃんにとっての、たかだトップ事項ということになります。
なにをいわれたかというと。

「○○ちゃん、高校卒業したあと手紙くれてたよね!」でした。
さっきまで名前も思い出せなかったのに、ましてや手紙など。
「え、手紙なんてだしてたっけ…」といおうとしたら、
△ちゃんがいったのは「返事だせなくてごめんね!」だったのです。

理由が、ちょっと稀な理由。

△ちゃんのお父様が亡くなられたあと、△ちゃんは遺品整理をしていたそうです。
そしたら、私から△ちゃんにあてた手紙が、わさ〜っと出てきたんだとか。
お父様が手紙を隠されていた、ということを、そのとき△ちゃんは初めてしったんでした。
なぜ隠されていたのかは、もう推測するしかないのですが、
△ちゃんが推測したのは、これです。そして、多分あってる。

私の本名は男子の名前によく間違われるのです。
そして、△ちゃんは大学1年になったばかりのお年頃でした。
差出人の住所も高校があった場所とは無関係の都内。
(私はそのとき祖父母宅に引っ越していたのです)

そりゃあ、お父さんならちょっと心配するよね…!

「(お父さんが)捨てなかっただけよかった」と△ちゃんはいってましたが
遺品整理でそんな手紙を発見してしまったときの
「えー!!」感をよりわけてみると
「お父さん!?」+
「○○ちゃん、手紙くれてたんだ!」+
「返事かけなかったこと、○○ちゃん、どう思ってるんだろ!」+
「連絡いまさらつけられない(お互い引っ越してるので)」+
とかかなあ。

昨日イベントで会ったとき、△ちゃんから、まずいわれたのがこの手紙のことなので
△ちゃんは、ずっと返事だせなかったことをきにしていたんだと思います。
いい友達だなあ…!ごめんね、忘れてて…!!

で、ふと会場でお互い冷静になって、はたときづいたのは
「なんでここにいるの!?」でした。
なにしろ、社会的には公にしづらい同人誌即売会。
隣のホールで開催中だった「オンワードファミリーセール」と間違って入ってきちゃったともいえない、瀬戸内だったか佐幸だったかの島中です。

もちろん、BASARAにお互いはまっていたのです。
カップリングは違うんですが、政宗はかぶってた!
△ちゃんて世界史1番だけあって、日本史も好きで、政宗がもともと好きだったんだそうです。
私の「幸村がすきになった人だから」という妄想入口とは違う…。さすがだわ…。

そして、その日イベントにいくことは、お互いもちろん偶然で
私の場合、だてさなエリアにたどりつけず迷っていて、
△ちゃんも戦煌にくるのは初めてだとか二度目。
13:30ぐらいだったと思うんですが、十何年の時を越えて、
よくその点と点があったなあと思います。
奇跡だよねえ。

歩いてる私を、なんで私だってわかったのかきいたら、
顔がかわってないっていわれました。
それは冗談だとしても、ベテラン刑事か…!というかんじですよね。
人混みのなかで伝説のスリ犯をつかまえるような(笑)

で、問題の手紙ですが。
疎遠になっていた者同士が偶然会うってことは、よくあることとはいえ、
疎遠になった理由に、男に間違われる名前と隠された手紙の一件が入ってるとこが、
「きにしていればいつか会える」的なネタになるなあと思いました。
△ちゃん視点でかきたいな。

手紙の内容は、実際は多分同人内容だとは思うんですが
話にするなら、その内容を重くするか、軽くするか……でも軽くしないと
「忘れてた」とか「お互いに引っ越したからしょうがないねえ」で、
十何年すませていたという事実にならないですよね。
しかも、手紙かいたほうも、手紙かいたこと覚えてないと話にならない(笑)
私の場合、驚異の人体レベルで記憶が上書きされるので、
手紙かいたことも返事がこなかったことすら思い出せません…。怖いなあ。
なにかいてたんだろ。もちろんしりたくはないです…。

△ちゃんとは連絡先を交換して、
「政宗様のご縁」ということになりました。
ありがとう、まさむねどのー!